https://www.j-cast.com/2021/11/10424622.html
YouTubeなどでレシピを発信している料理研究家のリュウジさんが2021年11月10日、電子レンジ調理にまつわる根拠のないクレームが届いたとして、ツイッターで苦言を呈した。
リュウジさんは身近な材料や家にある調味料で素早く作れるお手軽レシピを多く公開している。「簡単・爆速」がモットーで、包丁やまな板を使わないレシピや火を使わず電子レンジだけで作れるレシピなども紹介し、人気を集めている。
そんなリュウジさんの元に、電子レンジの使用にまつわるクレームがあったという。
「電子レンジは体に悪いから今後使用しないでくださいっていうお便りがたまにくるんですが 根拠は?と尋ねたら科学的根拠皆無の健康系のブログでした」
リュウジさんは、十分な根拠がないまま主張するべきではないとした。
「あの、普通に素人のブログとか動画とかを根拠にしちゃダメです それを鵜呑みにしてあなたも電子レンジ捨てようとか吹聴すんのはもっとダメ」
続くツイートでも、こうした指摘は基本的に善意に基づくものであるとしつつ、危険性を指摘した。
「こういうののなにがよくないかというと、ご自身がそのフェイクニュースを信じきっているので『善意』で吹聴してしまうことです」
「周りも『この人がこんなに真剣に言ってるならそうだろう』となってしまう 次第に同じ考えの人だけで一致団結して他の意見を受け付けなくなる これはよくありません」
リュウジさんのツイートには、誤った知識で周りを巻き込む人々を諌めるコメントが多く寄せられている。
「別に何信じても自由ですけど、他人を巻き込まないでいただきたいですよね」
「それぞれ何を信じるかどう考えるかは自由なんだけど それを押し付けたり『善意』として教えて回るのは良くないなぁ…」
さらにリュウジさんは、「というか俺の酒の呑み方のが電子レンジや味の素よりよっぽどヤベえだろいい加減にしろ」と自虐した。リュウジさんはYouTubeで、酒を飲みながら料理をするのが定番となっている。「味の素」をよく使うことでも知られる。
(出典 www.j-cast.com)
タグ:料理研究家
【ナニナニ】土井善晴「おいしくなくていい、ええかげんでいい」理由
「おいしくなくてもいい」「ええかげんでいい」 土井善晴さんの料理への思い(Reライフ.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「おいしくなくてもいい」「ええかげんでいい」 土井善晴さんの料理への思い(Reライフ.net) - Yahoo!ニュース Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
「おいしくなくてもいい」「ええかげんでいい」 土井善晴さんの料理への思い
7/23(金) 11:00 Reライフ.net
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4c9369c9444ec0fcb02e59aab60ecaba9382742
料理研究家の土井善晴さん
(出典 amd-pctr.c.yimg.jp)
料理の世界に入って40年。おいしい料理をわたしたちに教えてくれる料理研究家の土井善晴さんですが、「料理はおいしくなくてもいい」と言います。さて、なぜでしょうか。
「おいしい」 を強いる空気
――土井さんは、料理はおいしくなくてもいいと言われます。
意外と思われますが、料理の「おいしい」が優先されるようになったのは、最近のことだと思います。現代の「おいしい」とは“味付け”のことであって、味付けという人工的なおいしさばかりを、おいしいと言っているのです。
和食は素材を生かす料理です。それが加工食品、外食になれた口には、味付けばかりをおいしいって言うようになったんです。それは、素材がいいからだっていう人がいるけど、自分で料理するとわかるでしょう。ゆでただけ、焼いただけで、おいしく食べられるのです。和食というのはそういうものなんです。
食べるものが西洋レストランのようにおいしくなくてはならないというのは、プロの考え、あるいは社会の風潮が家庭に入ってきたからでしょう。そんなプロの仕事を母親が求められたら困りますよね。
私たちが子供の頃なんて、食べる人が勝手に、味を見る前にウスターソースをかけたり、しょうゆをかけたりして食べるなんて当たり前だったでしょう。食べる人が、しょうゆやソース、調味料をかけて、適当に好きにして、食べていたんですね。いつの間にか、味付けの責任を全て、お母さんに任せてしまった。
家庭料理を作る時間もとれないというのに、いまだに 「おいしい」を強いる空気は強いですね。おいしくなくては料理じゃないくらいに思っているのです。日本料理の本質と、西洋料理の観念の区別もないし、プロの料理人への要求を、家の料理にも求めているんです。だから、その要求にこたえるために、レシピの数字に頼る。
レシピにある分量を正確に計量することが、おいしい料理を作る方法だと信じているんです。人間はレシピに頼ると、自分の感性を働かせなくなるんです。
――土井さんは「ええかげんでいい」と言いますね。
冷ややっこには、自分でしょうゆをかけますね。たとえば、小さじ1杯のしょうゆをかけるとします。求めている味は人それぞれ違いますから、分量なんてわからないんですよ。
たとえば自然の野菜は大きさや固さもそれぞれ違います。火を入れる時間だって変わります。前提条件を一定にはできないことなんです。食材は、味付けやレシピの都合に合わせてくれない。味が足りなければ、自分でしょうゆをかけたり、塩をふったりすればいいわけです。レシピに頼らない。料理は基本をふまえて、食べられるようにすることです。
食材が持っている持ち味だけで十分においしいんです。そのためには、旬を思うことです。人間の力でおいしくすることなんてできないと考えるのが日本人です。
――旬といえば、私は土井さんが紹介しているミョウガの炊き込みご飯がすごく好きで、よく作ります。
ミョウガも8月に入れば旬を迎えて、露地物が出回ります。小さなものならそのまま、ご飯にしょうゆか塩で味をつけて炊くだけです。気持ちの良い夏の炊き込みご飯です。料理は素材を楽しむものです。料理屋だと、出汁(だし)をとって味付けする。ミョウガの炊き込みご飯に出汁をつかったら、ミョウガがかわいそうです。余計なことをしてはだめ。私は何が料理の主役、献立の中の主役かと考える。味つけを塩にするか、しょうゆにするか、それは相対的に、おのずから決まることなんですよ。